『リンクス』感想

リンクス (ビーボーイコミックスデラックス) (ビーボーイコミックスDX)

この作品は、4カップルに加えて1人の総勢9人による群像劇です。
明るくほのぼのする2人や切なくなる2人、それぞれ別のお話が最後には〝リンク〟する、そんな作品になっています。
私は、最後にはっとさせられるような作品が大好きなので、この漫画は本当に大好きな作品となっています。

特に中条忍というキャラクターが私は大好きです。
高校時代にあるキャラクターに「その罪悪感につけこんでいいの？」と言われるコマでの忍の耐え難い表情がたまらない。

登場人物が多くファンタジーものでもないので、奇抜な髪形や服装をするキャラクターはおらず、初見ではキャラクターの区別がしづらいかもしれません。
私は何度か読み直してようやく把握できました。
これはあくまで私の感覚なので、初見でも区別できる方もいると思います。
でも、区別がついたとしても、最初からもう一度読みたくなる作品です。
そうして気づいたら、この世界から抜け出せなくなっていました。

BLCDコレクション「リンクス」音声CM

そんな大好きな作品がドラマCDになりました。
発表されたときから大興奮で、彼らの声が聴けるのかとドキドキワクワクでした。

さてさて大好きな忍は誰が演じるのだろうかと、恐る恐る蓋を開けてみると…
なんと斉藤壮馬くん！なるほど、そうきたか！という感じ。
その他にも田丸さんや古川さんなど比較的若手の方、前野さんや羽田野さんなど長い方もいて、これはどうなるのだろうと一層楽しみになりました。

いよいよ発売日になり、そそくさと家に帰り聞いてみると、想像以上に素敵な作品になっていて、今では10回は聞いたくらいには素晴らしい作品でした。
あぁ、彼らが生きているんだなぁと聞くたびに感動しています。

特に大好きなシーンは忍の「いくら払ったら俺以外抱かなくなるんだよ！言えよ！」と泣き叫ぶところ。
そこからのぶつかり合って怒鳴るような忍が最高オブ最高です。
このCDのせいで壮馬くんのこと大好きになってしまったから、本当にどうにかしてほしい。

原作のイメージに1番近いと思ったのは村田大志さん演じる新発田さん。
「そんなこと思ってたんだ～～～！」というセリフがすごい新発田さんだった。
恥ずかしながら村田さんの声を今回のCDで覚えられたので、これから応援していきたいです。

原作同様、ドラマCDも最高に素敵な『リンクス』です。
ただドラマCDは2枚組5000円と他に比べて少しお高めです。
内容量は非常に多く、作品が好きならば5000円の価値、もっとそれ以上の価値を感じられると思います。
しかしどんな作品も好みはあるものですから、一度漫画を買ってお話を知ってからドラマCDを買うのも手だと思います。

そしてドラマCDまで楽しんでいただける方がひとりでも多くいることを期待しております。

BLCDコレクション リンクス